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いま注目を集める幕末の絵師、初の大回顧展
企画展『鈴木其一 江戸琳派の旗手』姫路市立美術館 姫路市
姫路市立美術館(姫路市本町)で現在、企画展『鈴木其一 江戸琳派の旗手』が開催されている。12月25日まで。
19世紀前期の江戸において、江戸琳派の優美な画風を基盤にしながら、斬新で独創的な作品を描いた画家として近年注目を集めている姫路藩士・鈴木其一(きいつ、1796~1858年)。同展は其一の生涯と画風の変遷をたどる初の大回顧展として開催される。
江戸初期の京都で俵屋宗達(17世紀前期に活躍)が創始した琳派は、尾形光琳(1658~1716年)を経て、江戸時代絵画の中でも最も華麗な装飾様式として確立された。その約100年後に江戸の地で琳派の再興を図った酒井抱一(1761~1828年)は、京都の琳派様式からさらに写実的で洗練された草花図を描くようになり、後に江戸琳派と呼ばれる独自の様式を確立。其一は抱一の最も秀でた弟子として優れた画才を発揮し、抱一が没して以降は多くの弟子を育成して江戸琳派の存続に大きく貢献した。
同展では、江戸琳派画風を習得する弟子時代、転換を試みる「噲々(かいかい)」時代、息子・守一に家督を譲った「菁々(せいせい)」と称した晩年と、その生涯と画風の変遷を丁寧にたどる。日本国内の代表的な作品はもとより、アメリカのファインバーグ・コレクションからも「群鶴図屛風」をはじめとする代表的な作品が出品される。また、12月4日と11日に同展に関する講演会が行われる。
詳細情報
- 開催期間
- 2016年11月12日(土)~12月25日(日)
※月曜休館 - 時間
- 10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 場所
- 姫路市立美術館 企画展示室
(姫路市本町68-25)
GoogleMapで探す - アクセス
- ・電車
JR「姫路駅」、山陽「姫路駅」から徒歩約20分。または神姫バス(3、4、61、62、64、81番)乗車、「姫山公園南・医療センター・美術館前」下車
・車
中国自動車道「福崎IC」⇒播但連絡自動車道「砥堀ランプ」下車 約15分
山陽自動車道「姫路東IC」または「姫路西IC」下車 約15分
阪神高速・姫路バイパス「中地ランプ」下車 約15分 - 入館料
- 一般1,200(900)円、大学・高校生600(400)円、中・小学生200(100)円
※()内は20人以上の団体料金 - 関連イベント
- 講演会 「米国における琳派コレクション」
日時 2016年12月4日(日)14:00~(13:30開場)
場所 姫路市立美術館 美術館2階講堂
定員 当日先着100人
料金 入場無料
講師 ジョン・T・カーペンター(日本美術キュレーター/ニューヨーク、メトロポリタン美術館)
講演会 「鈴木其一と江戸琳派の魅力」
日時 2016年12月11日(日)14:00~(13:30開場)
場所 姫路市立美術館 美術館2階講堂
定員 当日先着100人
料金 入場無料
講師 岡野智子(細見美術館 上席研究員)
- 問い合わせ
- 姫路市立美術館
TEL 079-222-2288
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